@article{oai:yamagata.repo.nii.ac.jp:00000195, author = {金子, 崇 and 後藤, 準 and 野宮, 琢磨 and 根本, 建二}, issue = {1}, journal = {山形大学紀要. 医学 : 山形医学 = Bulletin of the Yamagata University. Medical science : Yamagata medical journal}, month = {Feb}, note = {論文(Article), 【背景】近年は身体における活性酸素やフリーラジカルによる酸化物質の蓄積を簡便に計測することが可能になり、この酸化ストレス値が喫煙・高血圧・糖尿病などにおいて高値を示すことが報告されている。がん治療において放射線は日常的に用いられているが、正常な皮膚にも脱毛・痂皮・潰瘍といった副作用を生じる。放射線照射はフリーラジカルを生成することが知られており、酸化物質・酸化ストレス値の増加があると予想される。しかし現時点では酸化ストレス値を計測して放射線障害との関連性を示した研究は報告されていない。今回我々は異なる線量の放射線を照射したラットで皮膚障害モデルを作成し酸化ストレス値を計測して、皮膚障害の発生と酸化ストレス値との関係性を調べた。 【方法】実験動物としてWistar系統、6~7週齢、メスのラットを用いた。これを対照群、30Gy照射群、50Gy照射群、70Gy照射群の4群に分け、各線量をラット右大腿部皮膚に一回で照射した。放射線照射前、3日後、7日後、16日後、24日後、31日後、38日後にd-ROMsテストによって血中の酸化物質濃度を酸化ストレス値として測定した。又、放射線照射前、3日後、7日後、16日後、21日後、24日後、27日後、31日後、34日後、38日後の皮膚の状態を観察し障害の程度を重症度のグレードに応じて評価した。 【結果】非照射群を除く何れの線量群も放射線照射後16日目に皮膚障害が出現し始め、線量に相関して障害のグレードも有意に高かった。酸化ストレス値も照射後16日目にピークが出現し、高線量群が低線量群より有意に高値を示した。皮膚障害出現期間と酸化ストレス高値の期間はよく一致し、密接に関連することが示唆された。 【結論】哺乳動物の放射線による障害が今回の計測法により早期に感知できる可能性が示唆された。今後は放射線治療患者における障害の評価やラジカル除去治療などへの応用が期待される。}, pages = {19--28}, title = {放射線照射後のラットにおける酸化反応物測定値と皮膚障害の関係}, volume = {29}, year = {2011} }