@article{oai:yamagata.repo.nii.ac.jp:00002074, author = {竹島, 溥二}, issue = {3}, journal = {山形大学紀要. 農学 = Bulletin of the Yamagata University. Agricultural science}, month = {Jan}, note = {論文(Article), 【緒言】 水稲の直播栽培法には乾田直播法と湛水直播法とがある。前者は乾田状態に於て整地播種を行い、生育中適当な時期に灌水して爾後水田状態となす方法であって、初めは陸稲と同様に取扱われ、或る程度に生長した後、水稲の取扱いとする、謂わば半陸栽培である。1922年頃、岩槻信治氏によって乾田直播法が研究されたことがあったが、当時は未だ実際化の段階にまでは到らなかったようである。其の後吉岡金市氏(1942)が此の栽培法に関して凡ゆる角度から研究、検討の結果、移植栽培に較べて種々の点からはるかにその有利性が認められ、実際化するまでに及んだのである。而して、此の乾田直播法は暖地に於てこそ、明らかにその有利性が認められるであろうが、寒地に於ては種々の障害、例えば低温、乾燥による発芽遅延、発芽不斉及び初期生育の遅延等が起るので、必やしも暖地程の効果は期待されないのである。後者即ち湛水直播法は移植の手数を要することなく専ら機械力によって播種する方法であって、大規模の稲作に適するため往年の北海道や近年の北米合衆国では専らとの湛水直播法によっているのである。我が国では、湛水直播法は気候が寒冷で、稲作期聞の短い地方や、叉冷水田で地下に冷水が漏水するような田などに於てのみ行われていたのであるが、近時の八柳三郎氏等の研究により、この方法は寒冷地方全般に適する有利な栽培法として注目されるようになっため、目下普及の途上にある。ここに於て庄内地方の如く比較的二毛作可能地に於ては、裏作と直結した湛水直播法というものを考慮する必要ありと認めるので、筆者は1951年より標題の如き試験を行っているが、1951年、1952年の試験の結果ではその実用的可能性ありと考えるので、便宜上ここには1952年の試験の概要を報告し、大方の叱正をまつことにした。}, pages = {221--225}, title = {麦間水稲湛水直播栽培に関する研究(第1報)}, volume = {1}, year = {1953} }