@article{oai:yamagata.repo.nii.ac.jp:00000214, author = {角田, 翔 and 中村, 翔 and 櫻田, 香 and 松田, 憲一朗 and 佐藤, 慎哉 and 嘉山, 孝正}, issue = {2}, journal = {山形大学紀要. 医学 : 山形医学 = Bulletin of the Yamagata University. Medical science : Yamagata medical journal}, month = {Aug}, note = {論文(Article), 【背景】神経膠腫は成人脳腫瘍で最も頻度の高い疾患であるが、その治療成績はいまだ極めて不良である。近年、DNA修復酵素の1つO-6-methylguanine-DNA methyltransferase(MGMT)の 遺伝子プロモーター領域のメチル化が膠芽腫(glioblastoma:GBM)の治療感受性、治療予後に相関があることが報告されている。また神経幹細胞マーカーCD133は腫瘍幹細胞マーカーとしても利用されており、CD133陽性腫瘍幹細胞ではMGMTが高発現し化学療法の抵抗性に寄与していると報告されている。さらに近年、代表的ながん遺伝子の一つであるc-mycが細胞増殖や腫瘍形成に深く関与するだけでなく幹細胞の幹細胞性維持にも重要な役割を担っているとの報告がなされている。そこで今回我々は、神経膠腫の腫瘍幹細胞と治療抵抗性に関与すると考えられるc-myc、CD133、および MGMTの3分子に注目し、これらのタンパク質発現と予後との関連を検討した。【対象・方法】山形大学脳神経外科にて摘出術を行った41例(男性28例、女性13例、平均年齢54.3歳)の神経膠腫を対象とした。WHO分類ではLow grade glioma(LGG)8例、High grade glioma(HGG)33例である。腫瘍摘出標本から細胞溶解液を作成し、Western blot にて各タンパク質の発現を検討した。1)LGGとHGGにおける各タンパク質発現の比較、2)c-myc とCD133間、CD133とMGMT間タンパク質発現の相関、3)c-myc, CD133, MGMTタンパク質の発現それぞれと全生存期間(overall survival:OS)との関係を検討した。【結果】1)HGGではLGGに比べ3種のタンパク質とも発現が高い傾向が見られたが統計学的有意差はみられなかった。2)CD133とMGMTの発現の間には統計学的に有意な相関を認めた。3)CD133,MGMTの発現が高いほどOSが短くなる傾向は見られたが、統計学的に有意な相関は認められなかった。【結論】今回、神経膠腫におけるc-myc, CD133, MGMTタンパク質の発現の関係とOSとの相関について検討した。CD133とMGMTの発現の間には統計学的に相関が認められたが、その他の因子について相関は認められなかった。}, pages = {41--49}, title = {神経膠腫におけるc-myc,CD133,MGMTの発現と予後との関連についての検討}, volume = {30}, year = {2012} }