@article{oai:yamagata.repo.nii.ac.jp:00002196, author = {渋谷, 紀起}, issue = {4}, journal = {山形大学紀要. 農学 = Bulletin of the Yamagata University. Agricultural science}, month = {Feb}, note = {論文(Article), 【緒論】従来,イネのごとき自殖性作物の雄性不稔性,特に細胞質の関与しない遺伝的雄性不稔性は,育種に利用されないまま放置されてきた.(中略)従来の研究によれば,作物の雄性不稔遺伝子は,その大部分が劣性である.しかし,少数ながら,優性の傾向に行動する雄性不稔遺伝子も発見されている.雄性不稔遺伝子数の最も多い作物はオオムギであり,既に19の遺伝子が数えられているが,そのなかには優性の雄性不稔遺伝子が含まれている.(中略)イネの雄性不稔性については,早くから報告されているにも拘らず,その研究内容は必ずしも充分でなく,特に関与遺伝子相互の作用関係並びに座位関係,遺伝子による形質発現の経過などについては,他作物の水準を下まわっていると言わざるを得ない.著者は,1958年および1959年において,山形県内に栽培していた水稲農林41号から部分不稔性-当時,半稔稲と称した-の3個体を見い出した.これらの後代系統を栽培し,1960年において袋掛採種した1個体から遺伝的部分雄性不稔系統(核内遺伝子のみにより発現する部分雄性不稔性の系統)を得た.最初に見い出した部分不稔性3個体は後年に至り,それぞれ相異る遺伝機構に基づくことを知った.著者は上記のごとき水稲農林41号由来の遺伝的部分雄性不稔系統を主な研究材料とし,特に遺伝的部分雄性不稔性の遺伝機構と,その遺伝子系の確立という立場で解析すると共に,形質発現の過程を組織解剖学的に観察し,併せて他形質との関連特に耐冷性との結びつきにつき多面的一連の研究を行なった.研究の結果,それぞれの項目につき,また総合された形で興味ある知見と新事実,並び伝育種的利用に役立つと思われる資料が得られたので,それらをとりまとめて本論文として報告する.}, pages = {571--625}, title = {稲の部分雄性不稔性の遺伝機構と関与遺伝子の耐冷性検定への利用に関する研究}, volume = {6}, year = {1973} }