@article{oai:yamagata.repo.nii.ac.jp:00002216, author = {羽根田, 栄四郎}, issue = {3}, journal = {山形大学紀要. 農学 = Bulletin of the Yamagata University. Agricultural science}, month = {Feb}, note = {論文(Article), 【摘要】本論文は水稲の生育経過にともなう水田徴気象の推移を群落構造の相異と光および温度の面から明らかにすると共に,水田徴気象に対する灌漑水の意義ならびに水稲の体温に及ぼす影響を究明したものである.1)群落内の光透過率は葉面積の増加にともなって減少し一方,光反射率は葉面積の増加にともなって増加する.また,両者は葉面積のみならず,葉身の傾きならびに,株の開張度,品種によって影響され,葉身が直立的なものは光透過率が高く,反射率は小さくなる.2)群落内の気温分布はLAI2位から二回の熱的能動層が形成されるが,さらに生育が進むにつれて水面近くの第一能動層は消失する.LAlの多い水田での第二能動層の最高気温は露場におけるものよりも約6℃高温となり,最低気温は約1℃位低温となる.さらに,風速が強くなるにつれて群落内外の気温差は小さくなる.3)水温の推移を露場気温とLAlとの関係から解析した結果,水温はLAl3.0位から露場気温とほぼ同温となる.地温は生育初期には浅水湛水によって,生育後期には無湛水が高温をもたらす.4)水田地中の熱洋的解析において,栽植水田においては水稲の蒸散量の多少が地中の動水勾配に影響し,地中の熱拡散率を左右する.5)水稲の葉鞘基部の体温は水温によって影響されるが,一般に気温よりも低く,無湛水によって昇温が認められた.その原因は葉鞘基部を上昇する水の蒸発による潜熱放熱の結果であることが知られた.6)東北地方の海岸水田における水稲収量は,幼穂分化期の最高気温との相関関係が高くなる.従って,この時期の葉鞘基部体温の上昇を計ることは増収をもたらす一因となりうる.}, pages = {317--345}, title = {水田微気象に関する研究}, volume = {7}, year = {1976} }