@article{oai:yamagata.repo.nii.ac.jp:00002463, author = {山本, 隆儀 and 佐々木, 宏}, issue = {3}, journal = {山形大学紀要. 農学 = Bulletin of the Yamagata University. Agricultural science}, month = {Feb}, note = {論文(Article), 【摘要】多数のリンゴ品種の葉標本(発育枝中間部葉)について,そのみかけの光合成速度光飽和値(Pn)を測定した後,同じ部位の葉片の様々な生理的形質を測定し,また,パラフイン切片法により葉組織の内部構造を調査した.これらの調査結果を用い,葉形質の主成分および測定項目間の相関関係を調査した.リンゴ80品種の葉の生理的形質に関する主成分分析の結果,第1主成分は葉色とPPF吸収物質の多少,第2主成分は葉厚や葉肉の膨潤度,第3主成分は葉肉組織中の乾物の多少および第4主成分は葉の上表皮の反射能に関する主成分であると解釈された.リンゴ20品種のPn,呼吸速度,葉の生理的形質,各種の拡散抵抗および葉肉組織構造などの多数の項目間の相関行列を計算した.Pnとの間に有意な相関が認められたものは葉緑素相対濃度(SPAD,r=0.760***),PPF透過率(TPPF,r=-0.729***),b*値(b*,r=-0.657***),L*値(L*,r=-0.572***),個葉平均面積(AREA,r=0.347*)および以後いずれも単位葉面積当たりの海綿状組織中の細胞間隙量(Tls,r=0.497***),海綿状組織細胞の総表面積(TSs,r=0.380*),海綿状組織細胞数(NCs,r=0.344*)および葉肉組織細胞の総体積(TV,r=0.299*)などであった.葉の生理的形質と葉肉組織構造に限定した説明変数を用いてPnの重相関分析を行ったところ,寄与率は約72%であった.上記の説明変数に葉肉抵抗(Rm(CO2))を除く各種の炭酸ガス拡散抵抗を加えた場合の寄与率は約78%であった.各項目値の変動係数とPnに対する寄与率を照合したところ,リンゴ葉の光合成活性を高めるためには,PPF吸収能の向上(TPPFの減少)と葉色の改善(SPADの増大およびb*の減少)ならびに葉の成熟の促進と海綿状組織の充実(個葉面積,業肉組織の厚さおよび細胞数の増大)が肝要であると考えられた.}, pages = {199--216}, title = {リンゴ葉の生理的形質と内部構造の変異および炭酸ガス拡散抵抗要因と光合成活性との関係}, volume = {13}, year = {2000} }