@article{oai:yamagata.repo.nii.ac.jp:00002464, author = {鈴木, 洋 and 菅井, 大輔 and 工藤, 幹生 and 小笠原, 宣好}, issue = {3}, journal = {山形大学紀要. 農学 = Bulletin of the Yamagata University. Agricultural science}, month = {Feb}, note = {論文(Article), 【緒言】シラネアオイ(Glaucidium palmatum)は,北海道から本州中部にかけて広がる温帯林や亜寒帯林のやや湿った林床に自生する多年生植物である.春には1茎当たり1輪の大きな4枚のがく片が花弁状をなす青紫色の美しい花を咲かせ,登山者や自然愛好家に人気の高い植物である.佐野らによれば,シラネアオイは以前分類されていたキンポウゲ科から独立し,1科1属1種の貴重な日本特産種である.近年の土地開発により杉等の人工林が増加する一方,雑木林を含む落葉広葉樹林の減少に伴って,この植物は数を激減させ,環境の変化に弱く,自然への適応性も低いと思われるので,将来自然環境の変化によって滅びる可能性が危慎される.シラネアオイの現在の繁殖方法については,実生法は種子発芽の条件も明らかにされていないし,株分け法においても増殖効率は必ずしも高くない.そこで,シラネアオイにおいても組織培養による増殖を試みる必要があろう.組織培養による観賞植物の繁殖法については,ラン科植物についてMorelらの成果をきっかけに単子葉植物を中心に茎頂培養によって多くの成果があげられてきた.これらの植物は茎頂からプロトコーム小体が多数出来る上に,多くの葉片が容易に得られ,材料の入手に恵まれているのに対してシラネアオイは1茎に展開する葉の数がおよそ2枚と限られており,茎頂は勿論,葉片の採取も容易ではない.しかしながら,近年,双子葉植物についてもイワタバコ,パラ,アルストロメリア,キクなど,葉片を材料にした培養の成果が報告されている.シラネアオイの葉は比較的大きく,葉の切片を培養するならば,本植物でも葉片培養が可能であると考えられる.本研究では2年間行った葉片培養の結果を報告する.}, pages = {191--198}, title = {シラネアオイ(Glaucidium Palmatum Sieb. et. Zucc.)の葉片培養}, volume = {13}, year = {2000} }