@techreport{oai:yamagata.repo.nii.ac.jp:00003063, author = {山野井, 徹}, month = {Jan}, note = {テクニカルレポート, 『東北地方における盆地の自然環境論的研究 : 山形大学特定研究経費成果報告書(昭和58・59・60年度)』(1986) p.47-86, はじめに(抄) 山形盆地は第四系によって埋積されているが、その縁辺山地は第四系の発達が悪く、新庄や尾花沢盆地で見られるような段丘等はほとんどなく、新第三系が直接露出している。このことは東北地方において、脊梁、出羽の両山系の隆起とその間の低地部の沈降といった構造運動(以後「村山変動」と仮称する)が山形盆地とその周辺部では特に強い対照をもって進行してきたことを示している。したがって山形盆地を構成する第四系は村山変動の時期と性格を明らかにするのに優れた一面をもっているといえるし、堆積物中に含まれる花粉化石は第四紀後半の古気候を解明するのに役立つであろう。従来、山形盆地の第四系に関しては、藤原(1967)、皆川(1970)、松岡(1984)ほかなどの研究があった。これらはボーリングや物理探査の結果から地下の構造を論じたもので、地表の現象に関してはほとんでふれられていない。本報告では山形盆地の北部と中部で行った2本のボーリング調査と地表の第四系の調査とを合わせて山形盆地が形成された構造運動について言及し、さらに試錐から得られた花粉化石によって古環境の変遷についての考察を加えた。その結果、後述するようにかなり興味深い事実も明らかになった。しかし反面、今後に多くの課題も残した。これらはこれから1つ1つ解決していくことにし、一応これまでの成果をここに報告しておきたい。なお、試錐調査を行うにあたり、その地点の土地をお貸しいただいた村山市西郷の板垣ちか氏、天童市寺津の大木幸一氏に対し、ここに記して厚くお礼申し上げます。また、放射性炭素による年代を測定していただいた学習院大学の木越邦彦教授、火山灰の鑑定をしていただいた東京都立大学の町田洋教授、群馬大学の新井房夫教授に対し、深く謝意を表わす次第です。}, title = {山形盆地の形成とその自然環境の変遷}, year = {1986} }