@article{oai:yamagata.repo.nii.ac.jp:00004480, author = {平井, 一郎 and 木村, 理 and 渡邊, 利広 and 手塚, 康二 and 菅原, 秀一郎 and 岡﨑, 慎史 and 高橋, 良輔 and 安次富, 裕哉 and 野津, 新太郎}, issue = {2}, journal = {山形大学紀要. 医学 : 山形医学, Bulletin of the Yamagata University. Medical science : Yamagata medical journal}, month = {Aug}, note = {論文(Article), 【背景】Gastrointestinal stromal tumor(GIST)は消化管や腸間膜に発生する消化管間質腫瘍であるが、十二指腸に発生するものはGIST全体の4~5%と少ない。十二指腸は膵実質やVater乳頭が近く、術式選択が難しい。特に至適術式について報告する。 【方法】当科で手術を行った十二指腸GIST10例を対象とした。診断契機、CT、MRI所見、術前に診断できたかどうか、十二指腸の局在と手術術式について考察した。腫瘍サイズ、核分裂像数、再発の有無、予後、分子標的薬の使用も検討した。 【結果】平均年齢は56.1±4.1歳(33~74歳)であった。男性:女性=6:4。診断契機は貧血が4例であった。術前検査の10例すべてでGIST疑いが第1鑑別診断であった。  発生部位は下降部(第2部)4例、水平部(第3部)5例、水平部(第3部)~上行部(第4部)が1例であった。下降部の4例中2例はVater乳頭部の場所にGISTがあり膵頭十二指腸切除術(PD)を行った。その他の2例は部分切除を行い、内1例はVater乳頭部が近く部分切除に乳頭形成術を加えた。水平部にGISTが存在した5例はすべて部分切除で切除しえた。水平部~上行部の1例には十二指腸の分節切除を行い、空腸と逆蠕動の側々吻合を行ったが、術後胃排出遅延が生じた。  腫瘍の最大径は40.4±7.8mm(15~100mm)であった。術式と大きさには関係はなかった。発育形式は管外型5例、管内外型5例であった。  Mitotic indexは10例とも5以下/50HPFsであった。PDの1例は術後4年で肝転移が出現し、イマチニブ投与中である。別のPD症例は術後1年4ヵ月で多発性肝転移認め、治療行うも術後6年8ヵ月で現病死となった。10例の5年全生存率は100%、無病生存率は85.7%と良好であった。 【結論】 1.管外発育型と管内外発育型でも小型の十二指腸GISTは部分切除が可能である。膵実質側に局在しても十二指腸を遊離することにより局所切除できる。 2.分節切除後の再建には順蠕動の吻合が消化液や食事の通過の点で好ましい。 3.Vater乳頭を圧排するような発育形式の十二指腸GISTではPDを行う。 4.術後4年経過してからの肝転移例もあり、術後のフォローアップを長期間行う必要がある。}, pages = {106--113}, title = {十二指腸Gastrointestinal stromal tumor(GIST)の臨床病理学的検討 : 特に手術術式について}, volume = {36}, year = {2018} }