@article{oai:yamagata.repo.nii.ac.jp:00004482, author = {藤本, 博人 and 菅原, 秀一郎 and 渡邊, 利広 and 平井, 一郎 and 木村, 理}, issue = {2}, journal = {山形大学紀要. 医学 : 山形医学, Bulletin of the Yamagata University. Medical science : Yamagata medical journal}, month = {Aug}, note = {論文(Article), 【背景】膵頭十二指腸切除術は手術時間も長く、膵液瘻などの合併症の問題も多く残されており高難度の手術である。当院では膵頭十二指腸切除術の胃空腸吻合、ブラウン吻合において2012年9月より器械吻合を導入したので、その有用性、安全性について検討した。 【方法】2009年1月から2015年12月までに、膵頭十二指腸切除術を行った症例のうち、胃切除術の既往のある症例、他臓器合併切除症例、他臓器同時手術症例、膵全摘症例を除外した123例を対象とした。手縫い吻合群の57例と器械吻合群の66例を後ろ向きに比較検討した。検討内容は、両群の背景因子(年齢、性別、疾患、術前黄疸の有無、糖尿病の有無)、手術時間、術中出血量、術後食事開始日、全粥開始日、術後入院日数、術後合併症、胃内容排出遅延の発生頻度とした。また、生化学的検査として、術前、術後1週間、術後1か月、術後2か月、術後3か月における総蛋白値(TP)、血清アルブミン値(Alb)、白血球数、リンパ球数、小野寺らのprognostic nutritional index(PNI)などを統計学的に検討した。 【結果】手術時間は、手縫い吻合群で630.4±117.4分、器械吻合群で413.6±125.3分で器械吻合群において有意に短縮されていた(P<0.0001)。術中出血量(P=0.06)、術後入院日数(P=0.43)には有意な差は認めなかった。術後経口摂取開始日(P<0.0001)、全粥可能となった日(P<0.0001)は、器械吻合群において有意に早かった。生化学的検査の検討では、術前の総蛋白値(P<0.0001)、血清アルブミン値(P=0.002)、リンパ球数(P=0.03)、PNI(P=0.0001)が手縫い吻合群で有意に低かったが、術後の経過では大きな差は見られなかった。 【結論】膵頭十二指腸切除術の胃空腸吻合、ブラウン吻合において器械吻合を導入することにより、手術時間の短縮が可能となり、有用であると思われる。今後はさらになる症例を重ね、RCT(Randomized Controlled Trial)による有用性の確認も必要である。}, pages = {92--97}, title = {膵頭十二指腸切除術の消化管再建における器械吻合の有用性の検討}, volume = {36}, year = {2018} }