@article{oai:yamagata.repo.nii.ac.jp:00004609, author = {安次富, 裕哉 and 木村, 理 and 渡邊, 利広 and 菅原, 秀一郎 and 蘆野, 光樹 and 髙橋, 良輔 and 中野, 亮}, issue = {1}, journal = {山形大学紀要. 医学 : 山形医学, Bulletin of the Yamagata University. Medical science : Yamagata medical journal}, month = {Feb}, note = {論文(Article), 胆嚢癌は術前診断が難しく、予後不良な疾患である。その治療成績を向上させるには、ハイリスクグループを特定することが重要である。  Kimuraらは高齢者主体の剖検例を対象とした胆嚢癌の検討を報告している。4,482例の検索では、胆嚢結石は957例(21.4%)、胆嚢癌は94例(2.1%)に認めた。胆嚢結石保有957例のうち胆嚢癌合併は57例(6.0%)に見られ、胆嚢結石非保有例3,525例における胆嚢癌の頻度1.0%に比べ有意に高率であった(p<0.01)。また胆嚢結石の種類に関しては、胆嚢癌非合併例に比べ合併例にコレステロール石が有意に高率に認められ(p<0.05)、胆嚢結石、特にコレステロール石が胆嚢癌の危険因子となっている可能性が示唆された(Am J Gastroenterol 84: 386-390, 1989)。また剖検例3000例の検索では、胆嚢癌は80例(2.67%)にみられ、このうち無症状胆嚢癌は15例(剖検例の0.5%、胆嚢癌の18.8%)に認められた。有症状群では全例がStage IVでコレステロール石の合併頻度は40.9%だったのに対し、無症状群ではStage Iが80%を占め、また全例コレステロール石であった(Cancer 64: 98-103, 1989)。  以前より胆嚢癌のリスクファクターとされているものの一つに、陶器様胆嚢がある。その頻度は0.14~1.1%とされ、まれである。陶器様胆嚢の胆嚢癌合併に関しては、1950~60年代の古い報告においては10~22%と高頻度だが、近年(2000年代)の報告では0~4.5%と比較的低頻度である。本邦においては陶器様胆嚢やその胆嚢癌合併頻度に関する大規模な集計は近年なされていない。陶器様胆嚢の取り扱いに関しては未だ議論の余地があり、またその実態解明には多施設間での調査が必要と考えられた。}, pages = {34--38}, title = {胆嚢癌のリスクファクター : 特に胆嚢結石症と陶器様胆嚢との関連について}, volume = {37}, year = {2019} }