@article{oai:yamagata.repo.nii.ac.jp:00004962, author = {平野, まどか and 渡邉, 憲和 and 成味, 恵 and 出井, 麗 and 深瀬, 実加 and 髙橋, 可菜子 and 山内, 敬子 and 堤, 誠司 and 永瀬, 智}, issue = {1}, journal = {山形大学紀要. 医学 : 山形医学, Bulletin of the Yamagata University. Medical science : Yamagata medical journal}, month = {Feb}, note = {論文(Article), 【背景】周産期うつ病は罹患率の高い周産期合併症であり、発症リスクの高い褥婦に対する注意深いケアが望まれる。周産期うつ病の危険因子については様々な報告があるものの、母体に非産科的疾患を合併する合併症妊娠と周産期うつ病との関連についてはほとんど報告されていない。本邦で周産期うつ病のスクリーニングに用いられているエジンバラ産後うつ病評価票(Edinburgh Postnatal Depression Scale : EPDS)では、合計得点が9点以上の場合に周産期うつ病の可能性が高いと判断される。本研究では、合併症妊娠が産後1か月時点におけるEPDS高値の危険因子となり得るかを明らかにすることを目的とした。また、合併症妊娠以外の妊娠関連項目についても、EPDS スコア高値の危険因子となり得るかを検討した。【方法】対象症例は、2018年1月から2019年6月に山形大学医学部附属病院で産後1か月健診を受け、その際EPDSで評価した褥婦401例とした。診療録から後方視的にEPDSの合計得点を含めた妊娠に関する情報を抽出し、各項目をEPDSの合計得点が9点以上の群と8点以下の群の間で比較した。本研究は後方視的な二群間比較で、統計解析にはFisherの正確検定、t検定を用いた。p<0.05を有意差ありとした。【結果】対象期間中の合併症妊娠は157例(39%)であった。EPDSの合計得点が9点以上の褥婦は70例(17%)であった。EPDSの合計得点9点以上の群と8点以下の群の比較では、合併症妊娠の割合に有意差は認めなかったが、合併症の詳細を検討すると、EPDSの合計得点が9点以上の群では、8点以下の群と比較してうつ病以外の精神疾患合併例が有意に多かった(P=0.02)。また、EPDS9点以上の群では生児を得た経験がない症例が有意に多かった(P<0.01)。【結論】合併症妊娠は周産期うつ病の危険因子ではないと考えられたが、合併する疾患が精神疾患の場合には、EPDSが高くなる可能性が示唆された。また、生児を得た経験がないことは周産期うつ病の発症危険因子である可能性が示唆された。}, pages = {10--15}, title = {エジンバラ産後うつ病評価票を用いた、合併症妊娠を含めた妊娠関連項目と周産期うつ病の関連の解析}, volume = {39}, year = {2021} }